火魔法その1:酸素キャリー
火魔法を考える理由は、水魔法、回復魔法、自然魔法などと比べて構造が一番簡単だから。
前回のこの記事のコンポーネントの1つである、Main1(酸素をキャリーしてくるナノマシン)について考えます。(以降、酸素キャリーと呼びます)
magic-is-made-by-science.hatenablog.com
基本的には、酸素を見つけたらそれを拾ってきて、まとめて袋のようなものに入れて、持ってくることができるナノマシンですね。 ChatGPTと話して、ざっくり言って以下のようなアイデアが出てきました。
- 空気中の酸素を選択的に拾う方法(大きさだけで拾ってこれるか)
- メタルオーガニックフレームワーク(MOF)などのポーラス素材
- 酸素はパラマグネティックな性質を持っており、強力な磁場によって僅かに引き寄せられることがあります。この性質を利用して磁場をコントロール
- 自然界の生物が持つ酸素運搬機構を模倣(昆虫のトラケアシステムのように微細なチャンネルを通じて酸素を直接細胞に運ぶ仕組み)
- 特定の波長の光に反応して酸素をキャプチャまたはリリースするフォトクロミック材料
- 熱を利用して酸素を吸着・放出する(熱に反応して物理的または化学的に変化する材料を利用し、温度変化に応じて酸素を結合または放出)
結果的に、酸素濃度が高まればいいので、純度はそれほど重要ではありません。逆に言えば、窒素を取り除く方法もあるはずです。
空気中の酸素を選択的に拾う方法(大きさだけで拾ってこれるか)
とりま、ゼオライトという素材を使って選択する方法がありそう。どうやってその素材を作るんだという話になる。
メタルオーガニックフレームワーク(MOF)などのポーラス素材
素材が違うだけで、基本的にはゼオライトと同じアプローチの様子。どうやってその素材を作るんだ。
酸素はパラマグネティックな性質を持っており、強力な磁場によって僅かに引き寄せられることがあります。この性質を利用して磁場をコントロール
窒素はシアマグネティックであり、反応が違う様子。つまりナノマシンが小さな磁場を作ることで実現できるというもの。これ好き。
自然界の生物が持つ酸素運搬機構を模倣(昆虫のトラケアシステムのように微細なチャンネルを通じて酸素を直接細胞に運ぶ仕組み)
昆虫の気管が気門を通じて酸素を直接細胞に運んでるのを真似ると。構造が複雑になりそうなのでやめ。
特定の波長の光に反応して酸素をキャプチャまたはリリースするフォトクロミック材料
銀ナノ粒子とかかな?光の波長を変えることで参加させるとかそういうことだと思う。構造は単純だが媒介する銀を持ちあることになりそう。でも可能性ありそう。
熱を利用して酸素を吸着・放出する(熱に反応して物理的または化学的に変化する材料を利用し、温度変化に応じて酸素を結合または放出)
温度スイング吸着とか言うらしい。
それぞれの方法のPros/Consを比較して、どれがよさそうか考えてみる。
空気中の酸素を選択的に拾う方法
- Pros: シンプルで効果的な方法。大きさを基準に酸素を選択することができる。
- Cons: ゼオライトや他の素材の製造が複雑で、特定の条件下でのみ効率的に機能する可能性がある。
メタルオーガニックフレームワーク(MOF)を使用した方法
- Pros: ポーラス素材を使用することで、酸素の選択的な捕捉が可能。
- Cons: MOFの製造が複雑で、特定の環境でのみ効果的な場合がある。
磁場をコントロールする方法
- Pros: 酸素のパラマグネティックな性質を利用して、効率的に酸素を捕捉できる。
- Cons: 磁場を正確にコントロールする技術が必要で、窒素など他のガスに影響される可能性がある。
生物の酸素運搬機構を模倣する方法
- Pros: 自然界における効果的な酸素運搬メカニズムを利用する。
- Cons: 構造が複雑であり、模倣が困難な場合がある。
光に反応して酸素をキャプチャする方法
- Pros: 特定の波長の光に反応して酸素を捕捉することができるため、制御が容易。
- Cons: 必要な光の波長が限定される場合があり、銀などの特定の媒介物質が必要。
熱を利用して酸素を吸着・放出する方法
- Pros: 温度変化に応じて酸素を結合・放出することができる。
- Cons: 温度の精密なコントロールが必要で、環境によっては効率が低下する可能性がある。
妖精を利用して酸素を吸着・放出する方法
- Pros: いついかなる時も効率的に酸素を収集できる。
- Cons: 妖精が必要。
10年後はみんな、メガネとスマートウォッチをつけてウェットスーツみたいなものを着ているという話
最近のAppleイベントはひどいもので、年々目新しさを失いつつあります。対称的なのはOpenAIの発表で、新しい機能が目白押し。パソコン→スマホ→AIの世代交代を印象付けることになっていますね。
そんな中、ウェアラブルスマートフォンなるものが発表されました。
いい線言っていると思いますが、これはスマホの前の携帯電話のようなものかなと思います。革命前夜。
スマホって邪魔じゃありません?ポケットの中を占有するし、それなりに重いし、サイフとスマホと鍵をポケットにもって走るとうんざりします。 スマートウォッチはとてもよいAlternativeです。ディスプレイがないのですが、近いうちに外部ディスプレイを使うようになると思います。 パーソナルな空間では外部ディスプレイはめんどうなので、MRメガネがを使います。そして、電車でもMRメガネを使うようになって、、結局ずっとメガネ生活という未来予想図。
ウェットスーツっぽいものの実態は何かというと、これです。
年々温暖化が進み、寒暖差が厳しくなってきています。再来年ぐらいには12月に真夏日超えてもおかしくないんじゃないかな。人類はもはや単なる洋服ではできない環境に突入しているんので、水冷式のウェットスーツを着て対応することになると思います。
そんなわけで、写真のような姿が着地点。ごめん、魔法関係なかった。
初等火魔法のメカニズム
指から小さな火をだすのを初等火魔法と呼んでみます。今回は、それに必要なシステムについて因数分解していきます。
キャンプションの魔法使いさんは、もうちょっとゴツイ火を手全体から出してますが…
火をつけるために必要な仕組みを構成する主なシステムは以下の2つに分かれるはずです。
さらに、補助的なサブシステムとして以下の2つの仕組みが必要です。
(Component1)エネルギーを供給する仕組み。ナノマシン自体がエネルギーを保有する可能性もあるし、外部から供給される可能性もある。
(Component2)これらのナノマシンを生成する仕組み (ファクトリー) 。これには、オーナーが口頭で指示した内容を理解するコンピューティングシステムも含む。
(Main1)は、空気中に存在する酸素を効率的に収集して、(Main2)のナノマシンに指示された場所に運ぶ機能です。複数個 (何万だか何億だかしりませんが)の酸素を空気中から収集し、それを特定の場所に運び込むので、ナノヘリコプターみたいな感じでしょうか。
大気中に浮遊したうえで、移動する機能を有する必要があります。すべてのナノマシンが、Main2のナノマシンの指示に従えるような距離にいるとは思えないので、群体のような通信システムを持ち、相互に影響する必要があるはずです。
(Main2)は、その指示役です。作られた段階で目的地に向かう意思を持っており、生成された段階で有限の距離をアクセスするだけのエネルギーを有することになります。
目的地に到着した後、発火しすることで(Main1)が運び込んできた酸素が連鎖的に発火することで火の魔法が実行されるとかかな。そのため、エネルギーについては生成された段階で、ナノマシン自身が保有している必要があります。
ファクトリーとかメインシステムじゃないのとか、コンポーネントとシステムの違いが曖昧とか色々ありますが、どうせ考えるうちにまた変わるので、とりあえずこのあたりで公開しておきます。
二酸化炭素の削減計画作ってみる
100年以上生きることを考えたいと思ってるんですが、とっても大事なことを忘れてました。環境問題。
地球温暖化が日々進行していて今日もTシャツ一枚です。温暖化を止めるには、二酸化炭素の削減が必要なので、ここは樹の魔法の出番といえます。 ChatGPTと相談し、以下のようなシステムを作るのがよいとされました。
植物ベースのエネルギー生成および二酸化炭素削減システム
(a) 砂漠に展開する葉緑体シート
目標: 大規模なCO2吸収と光合成を利用したエネルギー生成。 特徴: 耐久性があり、水分を保持できる構造。
(b) 水供給システム(木のようなもの)
目標: 海水を効率良く砂漠内で輸送し、葉緑体シートに供給。 特徴: 植物の葉脈のような構造を持つ。
(c) 海水から水への変換システム
目標: 海水を効率良く淡水に変換し、水供給システムへ供給。 特徴: マングローブのような塩分除去メカニズム、または脱塩技術を利用。
Q:
光合成を応用して、CO2を削減し、エネルギーを効率的に生成する生物的な装置を作りたいと思います。
A:
それは非常に野心的でエキサイティングなプロジェクトのようですね。光合成を応用した装置の設計には、生物学、化学、工学など多くの分野の知識が必要です。以下は、プロジェクトを進める上での一般的なガイドラインです。
1. ターゲットと目標の設定
- CO2削減量とエネルギー生成量の具体的な目標を設定します。
- どのスケールで装置を運用するかを決定します(家庭用、産業用、コミュニティ用など)。
2. 生物学的要素の選択
3. 工学的設計
- 生物が生存し、光合成を最適に行うための環境を提供する装置を設計します。
- 光、水、栄養素の供給システムを考えます。
- 生じた酸素とエネルギーを収集し、利用するシステムを設計します。
4. エネルギー変換と利用
5. テストと最適化
- 小規模なプロトタイプを作成し、実験を行います。
- 効率、耐久性、安全性を評価し、必要に応じて設計を改良します。
6. 法規制と認証
- 製品が適用される法律や規制を把握し、必要な認証を取得します。
7. 実装と展開
- 本格的なスケールでの製造と展開を行います。
- 利用者への教育やサポート体制を整えます。
このプロジェクトは、気候変動対策と持続可能なエネルギー供給に貢献する可能性があり、非常に価値のある取り組みです。ただし、技術的な課題だけでなく、コストや社会的な受け入れなど、多くの側面を慎重に考慮する必要があります。
Q:
そうですね、そもそもできるかどうか不明なので、まず基礎設計から始めましょう。前提として、二酸化炭素を減らす目的は地球温暖化対策です。光合成をおこなう組織といえば、葉緑体ですから、葉緑体が広くシート状に広がっているものがあれば、そこからエネルギーの生成が期待できます。光合成をおこなうために供給されるべきは水と二酸化炭素です。真水を生成するには別の仕組みが必要なので、地球規模の二酸化炭素の削減のためには、海水を使うのが良いでしょう。海水には、藻のような植物も含まれていますから、それを葉緑体を生み出すための基礎物とし、それらから葉緑体シートが繁殖する仕組みができるとよいと思います。 葉緑体シートは、海上もしくは砂漠に展開することで、大規模なエネルギー生成と二酸化炭素削減を目指します。 今のところ、砂漠が良いかなと思っています。これらの仕組みはとても魅力的ですが、自己増殖が過ぎると、今度は酸素を過度に生成し、別の問題を生む可能性があるので、ある程度コントロールするための仕組みも必要です。砂漠の上に展開すれば、壁を作るなどして増殖をコントロールすることができるため(=海上だと、砂漠に比べて、そういった壁の構築にコストがかかるため)、今のところ、砂漠が良いと思っている次第です。
A:
理解しました。砂漠に葉緑体シートを展開するというアイディアは非常に魅力的です。以下は、この基礎設計の概念をさらに具体化するための提案と検討ポイントです。
1. 葉緑体シートの開発
- 藻類の選択: 一部の藻類は高温や塩分に強い特性があります。このような藻類をベースに、砂漠の環境に適応できる葉緑体シートの開発を検討します。
- 生産プロセス: 藻類から葉緑体シートを大量に生産するためのプロセスを開発します。シートの厚み、強度、光透過性などの物理的特性を最適化する必要があります。
2. 砂漠での展開
- 水供給: 海水を砂漠までパイプラインで運ぶなどの方法を検討します。この際、海水の塩分除去や脱塩の技術も考慮することができます。
- 地面の調整: シートが風で飛ばされないよう、適切な固定方法や地面の調整が必要です。
3. コントロールメカニズム
- 増殖制限: 葉緑体シートの増殖を制御するための物理的バリアや生物学的メカニズムを開発します。
- 酸素濃度の監視: 過剰な酸素生成を防ぐため、酸素濃度をリアルタイムで監視するセンサーシステムを設置します。
4. エネルギーの収集と変換
- 化学エネルギーの収集: 光合成によって生成されるグルコースや他の化合物を集めるシステムを考慮します。
- 電気エネルギー変換: 生化学的燃料電池などの技術を利用して、化学エネルギーを電気エネルギーに変換する方法を検討します。
5. 環境への影響
- 生態系への影響: 砂漠の生態系に与える影響を予測し、適切な対策を検討します。
- 持続可能性: 葉緑体シートの寿命やリサイクル性を考慮し、長期的な運用について検討します。
これらのポイントを考慮しながら、プロジェクトを進めることで、地球温暖化対策としての有効性や実現可能性を高めることが期待できます。
Q:
フレームワークの展開ありがとうございます。水の供給については葉緑体シート自体を使って展開すればよいと思います。シートといっても実際はコケのようなもので、要件としては、砂漠にも定着し、海水を何千kmにもわたってパイプラインのように供給可能なシステムです。ただし、海水を砂漠に展開した場合、別の問題を生むかもしれません。
A:
海水を砂漠に供給するというアプローチは興味深いものですが、実際にはいくつかの課題があります。以下は、その懸念点と考慮すべき要素を挙げてみました。
1. 塩分の蓄積
- 海水を直接砂漠に供給すると、水分が蒸発することで塩分が蓄積され、土壌を荒廃させる可能性があります。
- 塩分の除去または管理のためのシステムを設計する必要があります。
2. 土壌の変化
- 海水の供給によって土壌の性質が変わり、既存の生態系に影響を与える可能性があります。
- 土壌の変化が地域の気候に影響を与える可能性も考慮する必要があります。
3. 生態系への影響
- 既存の生物に対して否定的な影響を及ぼす可能性があります。
- 生態系のバランスを維持しながらプロジェクトを進めるための綿密な計画が必要です。
4. インフラストラクチャの構築
- 海水を砂漠まで運ぶためのパイプラインやその他のインフラストラクチャの建設は、高額なコストがかかります。
- これらの設備の維持管理も重要な課題となります。
5. 水供給の効率
- 葉緑体シートが水を効率よく吸収し、運搬できるように設計する必要があります。
- また、水の蒸発を最小限に抑えるための工夫も必要です。
これらの課題に対処しながら、環境への影響を最小限に抑えつつプロジェクトを進めることが重要です。適切な技術と計画を用いれば、これらの課題を克服し、持続可能な方法でCO2削減とエネルギー生成を実現することが可能です。
Q:
そうですね。葉緑体シートは重要なコンポーネントの1つですが、海水を砂漠に展開すると別の問題が懸念されるので、(a) 砂漠に展開する葉緑体シート、(b) そこに水を供給するパイプラインの役割をする木のようなもの、それから(c) 海岸沿いで海水を水に変換するシステムが必要です。(c)の変換システムも植物で実現できれば良いと思いますが、そのような機構を持つ植物は存在しますでしょうか?
A:
海水を淡水に変換する植物のメカニズムとして、マングローブのような塩生植物がその例として挙げられます。マングローブは、海水の中で生育することができ、その根から塩分を除去することができます。ただし、このメカニズムを大規模な淡水生成システムとして利用することは、現在のところ技術的に難しいとされています。
提案: 植物ベースの淡水生成システム (a) 砂漠に展開する葉緑体シート 目標: 大規模なCO2吸収と光合成を利用したエネルギー生成。 方法: 耐久性があり、水分を保持できる構造を持つ葉緑体シートの開発。 (b) 水供給システム(木のようなもの) 目標: 海水を効率良く砂漠内で輸送し、葉緑体シートに供給。 方法: 植物の葉脈のような構造を持ち、水を効率良く輸送できるシステムの開発。 (c) 海水から水への変換システム 目標: 海水を効率良く淡水に変換し、水供給システムへ供給。 方法: マングローブのような塩分除去メカニズムを利用したシステムの開発。または、既存の脱塩技術を応用し、エネルギー効率の良いシステムの設計。 これらのシステムを統合することで、砂漠地帯での大規模なCO2削減とエネルギー生成を目指すことができるでしょう。ただし、これらのシステムの開発と実装には、広範な研究と資源が必要となるでしょう。また、地域の生態系への影響を最小限に抑えるための配慮も欠かせません。
Q:
まとめありがとうございます。ですがこれは「植物ベースの淡水生成システム」ではなく、「植物ベースのエネルギー生成および二酸化炭素削減システム」だと思います。
A:
おっしゃる通りです。私が提供した情報は、主に二酸化炭素を削減し、エネルギーを生成する目的で植物を利用したシステムに焦点を当てています。その過程で、海水から淡水を生成する機能も組み込むことを提案しましたが、これは二次的な目的となります。
植物ベースのエネルギー生成および二酸化炭素削減システム
(a) 砂漠に展開する葉緑体シート
- 目標: 大規模なCO2吸収と光合成を利用したエネルギー生成。
- 特徴: 耐久性があり、水分を保持できる構造。
(b) 水供給システム(木のようなもの)
- 目標: 海水を効率良く砂漠内で輸送し、葉緑体シートに供給。
- 特徴: 植物の葉脈のような構造を持つ。
(c) 海水から水への変換システム
このシステムの主目的は、再生可能エネルギーの生成と大気中の二酸化炭素の削減です。海水から淡水を生成する機能は、砂漠地帯での植物の生育を助け、システム全体の効率を向上させる役割を果たします。
ご指摘いただきありがとうございます。このシステムの目的と特徴を明確にすることは重要です。
なんで生成系AIがあると魔法ができるんだっけ?という話
なんで生成系AIがあると魔法ができるんだっけ?という話です
大まかにいうと2つのことが頭の中にありまして。
1)ナノサイズの物理法則にしたがった環境下で動くマシンの設計なんて複雑すぎてIF-THENベースのコードを書くの無理ゲー。でも強化学習とかシュレディンガー方程式の機械学習化とかCode Interpriter とか組み合わせたらできそう。
2)火をつけるとかの指示をパソコンやスマホでやるなんて誤動作が恐ろしすぎる。影響することに対して人間が十分すぎるリスクを把握したうえで実行するための仕組みが必要(詠唱はそのためのとても便利な手段)
って言った感じでしょうか。
1)ナノサイズの物理法則にしたがった環境下で動くマシンの設計なんて複雑すぎてIF-THENベースのコードを書くの無理ゲー。でも強化学習とかシュレディンガー方程式の機械学習化とかCode Interpriter とか組み合わせたらできそう。
私にとって、今までプログラミングはとても魅力的で創造的な作業だった一方で、すごく時間のかかる作業でもありました。ナノサイズで動くマシンの設計やそれが意図通りに動いてくれるかをシミュレーションし、実際に動かすことは、一生をかけるのにふさわしいライフワークだったと思います。そう、去年までは。ニヤリ( ̄ー ̄)ニヤリ
生成系AIが出てすべての景色が変わりました。量子科学なんて大学出てから全く触れていないかったし、最新の量子科学を追いかけようとしたら、どのぐらいの期間がかかるか分かりません。が、今はChatGPTが教えてくれます。加えて、それをベースとしたコードの生成や、必要な計算まで自動化できる目途が、このたった一年で出来てしまったんですから、本当に素晴らしい時代がきたものです。
最初は、コードを書く創造性の魅力が減ったことに正直ちょっとへこんでいたんですが、その創造性を別のところに回せばいいって思うようになりました。 各分野における課題はおそらくまだ多く残っているんだと思いますが、それらをつなげて、自動化すること自体は目途が経ってきました。私ごときが見えてきているのですから、先端の研究者はすでに目をつけて作業まで踏み込んでいることだろうと思います。徐々に論文を追いかけようと思います。
2)火をつけるとかの指示をパソコンやスマホでやるなんて誤動作が恐ろしすぎる。影響することに対して人間が十分すぎるリスクを把握したうえで実行するための仕組みが必要(詠唱はそのためのとても便利な手段)
パソコンやスマホは、実行までのプロセスを略式化しすぎています。今書いているこの記事を公開するのも、ネットバンクでお金を振り込むのも、テロリストがミサイルを発射するのも、すべてがクリック一つで片づけられる世の中になりつつあります。これはとてもゆゆしきことで、本来はことの大きさに従って、実行プロセスもより複雑であるべきです。 そして読み上げてYESなんていう受動的な行為で行われるべきではなく、自ら話しかけて事の重さを理解したうえで実行されるべきです。
生成系AIでは、プロンプトによって行動が制約されます。複雑な命令を実行するには複雑で能動的な動作であるプロンプト(詠唱)が必要になるということです。 コンピューターから与えられた質問に「はい」で答えることと比べて、はるかに責任を感じることができる行為だと思いません?
ということで、物理的にも心理的にも実行するための準備が整ったといえると思えるわけです。
ナノマシンの定義や常識
機械学習とナノマシンを用いて実現するみたいな話をしたので、そもそもナノマシンってなんだっけ?っていうところから始まります。
ナノマシンは、物理学やしばしばSFに出てくる概念ですが、ここでは原子を直接操作できるものを理想としています。 直接操作というと量子科学の領域になりまして、例えばIBMが原子を直接操作して映画を作ったりしています。
サイズ感としては、原子のサイズが0.15nmとかみたいです。ナノマシン - Wikipediaみると、0.1 - 100 nmサイズの機械装置を意味する概念とありますので、おおむねこのWikipediaの定義のままでいいかなって思ってます。ちなみに、ウィルスは20~200nmぐらい。
ウィルスと同じぐらいのサイズ感なので、ウィルスの中でも高度なものを想像してもらえるとわかりやすい。ノリとしては、Tファージみたいなものだが、これだとちょっと大きいかも。
T4バクテリオファージ、高さが200nmぐらいなので、原子1,000~2,000個分ぐらい。
原理的には、これらのウィルスサイズのナノマシンがものすごくたくさんあって、原子を1つづつ操作して、例えば空気中から酸素分子だけを集めてきて、そこに火をつければ、あたかも指先から火が生まれるような初等火魔法が実現できることになります。
構築において問題は色々あるんですが、とりあえずエネルギーの確保とナノマシンに対する指示が課題になります。
エネルギーについては、自己増殖機構を実装することで解決するんじゃね?むしろ無限増殖してやばいんじゃね?みたいな話が https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%82%B0%E3%83%BC:グレイグー問題として挙げられていますが、ここ最近否定されたようです。
特にこちらで、該当する不等式が書かれているのですが、非平衡状態における「Fluctuation–response inequality(FRI)」という不等式が存在しており、これにより環境エネルギーを無尽蔵に使うことができないことが証明されている様子。
なので、原子を分解して無尽蔵にエネルギーを生成することはナノレベルでもできないことになり(人類の夢がまた一つ消えました)、別のエネルギーが必要になりました。魔力に該当するものが必要ですね。どこから見つけてこようかしら。
操作系についても難易度が高いです。単純な操作はできても、プログラマブルに複雑な操作を指定することはできないと思うので、流れのようなものが必要になるでしょう。 (人の体であれば、血液の中を通ったりするので、そんな感じの空間) 風とか分子濃度の違いみたいなものでゆるくコントロールすることができるはずなので、そのあたりが今後の課題になってきます。
ナノテクノロジーは医療分野でも注目されており、すでに実用化もされているみたい。
上記の定義と同じものかは不明ですが、ナノ医療イノベーションセンター において、ナノマシンが開発され、ガン治療などが応用分野として含まれているようです。素敵。こういうところにもっと税金が使われてほしい。ほかの治療も2045年の実用化を目指しているとのことなので、あとたった20年。100歳までに不老長寿が実現できてそうな感じがするのもわかっていただけるかと思います。
ハードウェアに相当するナノマシンについてはだいたいこんなもので、次はこの設計、製造をソフトウエア的にどうするか考えたいと思います。AIっすね。
目的とか
ここ数年、AI関係を仕事とか趣味にしてやってたんですが、生成系AIが出てきて「あ、そろそろ出来るな」って思ったので書き始めることにしました。
魔法って、古代から語られた伝説みたいな雰囲気でてるじゃないですか?でも、ほとんどのことが(時空を超えない限り)、割と物理的に実現可能なものだと思うんです。
でも、今までは科学的な課題を解くための経済合理性がなかったり、高度な計算を駆使しないと実現できないなど、わりと本質的な理由で実現制がなく、こういった議論はされていなかったと思います。 が、生成系AIが出てきて、一人で出来ることの生産性が格段に向上することが見えてきたので、魔法の構築を科学的に体系立てて、それを実現することが不可能ではなくなってきたと思います。
例えば、詠唱して火が出てくるみたいなのって、詠唱した内容をコンピューターが解釈し、それを元にナノマシンが周辺にある酸素を集めて、火をつければいいだけなので、そんなに難しいことじゃないかなと。
ライフワーク的にやって、魔法の始書みたいなのが作れたらいいなって思ってます。わざわざブログを書くのは、人手が欲しくなったり、ファンディングが必要なる可能性もあるかなと思うので、理系の知識が好きだったり、資金調達スキームの経験がある方などいましたら、気軽に声をかけてください。
当面は、簡単な火魔法、水魔法、長寿、あとやる気を維持するための魔法みたいなものを構築しようと思ってます。100歳までにこのあたりを構築して、200歳まで寿命が延びれば続きができるかなと考えています。
具体的なステップとしては、生成系AIによって研究開発プロセスを自動化させ、それを使ってナノマシンを構築します。構築したナノマシンにより空気中の分子を操作したりとか、タンパク質や遺伝子の構造に手を入れたりする感じです。長寿については、遺伝子工学がもう少し先に進まないと難しそうな気がするので(ProtGPTなどがもう少し進化しないといけいないのと、治験プロセスのコンピューティング化などが進化しないとだめ)、基礎的な物理操作である、火魔法(火をつける)、水魔法(水を生成する)あたりから行こうと思います。あ、でも、タンパク質の解析については割と興味があるのでたまに書くと思います。
やる気を維持する魔法だけは別物・・・